基本情報
- 作品名:じいさんばあさん若返る
- 作者:新挑限
- レーベル:KADOKAWA/MFC
- ジャンル:ラブコメ/日常/夫婦もの/ヒューマンドラマ
- 魅力キーワード:青森・津軽弁、長年連れ添った夫婦、若返り、家族、優しい世界
本作は、長年連れ添った老夫婦が若い頃の美男美女に戻るという設定で、笑いと優しさ、そして人生の機微をぎゅっと詰め込んだ“ほっこり系”ラブコメ。オシドリ夫婦の日常をたっぷり味わえるのが一番の魅力です。
2024年4月〜6月にTVアニメ化。全11話で放送され、監督は西田正義、シリーズ構成は菅原雪絵、キャラクターデザインはたかはしなぎさ、アニメーション制作は「月虹」。主要キャストは三木眞一郎(正蔵)、能登麻美子(イネ)、三上枝織(未乃)、東山奈央(詩織)。主題歌は、OP:コレサワ「君がおじいちゃんあたしがおばあちゃん」、ED:正蔵&イネ(CV:三木眞一郎・能登麻美子)「添い遂げYO-YO!!」 です。放送は2024年4月7日開始〜6月16日。公式サイトおよび各種情報で確認できます。 TVアニメ「じいさんばあさん若返る」公式サイトウィキペディア
公式PV/主題歌MV(YouTube)
メインPV(放送告知・約2分)
Special MV(OP曲「君がおじいちゃんあたしがおばあちゃん」)
最終回直前PV(物語の雰囲気を振り返れる)
放送開始日を告知したメインPVはYouTube公式で公開。作品の空気感が2分弱に凝縮されていて、初見さんにもおすすめ。
OP曲の発表はコロムビア公式の告知でも確認できます。曲名からして“夫婦の年輪愛”を正面から歌っていて、アニメの方向性と見事に合致。 日本コロムビア公式サイト
Netflixページや番組表サイトにも2024年作として登録があり、配信や放送の実績が見て取れます(地域や時期により視聴可否は変わります)。 Netflix
あらすじ
青森でりんご農家を営むじいさん(正蔵)とばあさん(イネ)。津軽弁を操り、周囲からも“おしどり夫婦”として知られる二人は、ある朝突然若返ってしまいます。
若かりし頃の姿に戻った二人は、できなくなっていたことをもう一度できる喜びに胸を躍らせつつ、家族やご近所の反応に戸惑ったり、照れたり、時に大騒動を起こしたり。
それでも二人は変わりません。「相手のために、今日も笑う」。若返ったからこそ見えてくる“いまの大切さ”が、やわらかなユーモアとともに描かれていきます。
キャラクターの魅力
じいさん(正蔵)
イネ一筋。若返った姿はイケメン&マッチョで、孫やご近所からもモテモテ。畑仕事で鍛えた体と責任感の強さ、そして照れ屋で実直なところがたまらない。イネのためなら雪かきも荷物運びも全力。若返っても“良い夫”からブレません。
ばあさん(イネ)
こちらも若返ると絶世の美女。昔から積極的で、見合い結婚が主流の時代に正蔵を口説き落として恋愛結婚を勝ち取った行動派。若返ってもなお、遠慮のない愛情表現と包容力で周囲をドキドキさせます。時に病弱だった過去がのぞくからこそ、「いまを大事にする」姿勢の重みが増すのです。
家族とまわりの人々
孫の未乃・詩織、子どもたち、ご近所、同級生の家族……。“誰も嫌な人がいない”空気感がこの作品の読み心地を決定づけています。優しい世界といっても、寿命で友人を見送ることもある——そんな現実味が温かさを逆に濃くするんですよね。
絵柄と雰囲気
綺麗で柔らかな線、読みやすいコマ運びが特徴。1話1話は短くテンポ良くまとまっているので、気になるタイトルからつまみ食いしても楽しめます。若返った二人が本当に“美男美女”として描き切られているのも気持ちいい。
ギャグ→ほっこり→ちょっと涙、という感情のリズムが心地よく、津軽弁のあったかい響きもスパイス。ページをめくるたびに「こんな夫婦になりたい」が更新されていきます。
印象に残ったシーン
たとえば正蔵が雪かきや荷物運びを黙々と頑張る回。若返ったから見せたいのか、若返っても見せたいのか——どちらにせよ「良いところを見せたい」という昭和男子の直球さがめちゃくちゃ愛しい。
それを見たイネが「その気持ちはもう十分伝わっているよ」と受け止める。長年をかけて醸成された信頼と照れが同居していて、読んでいるこちらまで頬が緩みます。こういう“目立たないけど人生を支える場面”の描写が抜群に上手いんです。
こんな人におすすめ
- 人生で「やり残したこと」に心当たりがある人(もう一度チャレンジする勇気をくれる)
- 大事なものを探している人・見直したい人
- 孤独を感じやすい日々の支えがほしい人
- “夫婦もの/家族もの”が好きなすべての人
- 優しい世界観で心を温めたい夜のお供に
類似作品
- ばらかもん:人との関わりと日常のあたたかさ、島(地域)コミュニティのやさしさが響き合う
観る前に押さえたい3つの“推しポイント”
- 若返りの先に、「添い遂げること」
若返っても、二人は結局“相手のために今日を生きる”。ときめきも尊重も、全部ふたりの中に完結しているのが気持ちいい。 - 方言×生活描写のリアリティ
雪かき、畑、買い物、近所づきあい。暮らしの手触りが画面にちゃんと乗る。だからファンタジー寄りの設定でも、物語が地に足ついている。 - 家族物語の普遍性
優しさばかりでなく別れも描かれる。だからこそ“いま笑って一緒にいること”の尊さが光る。読後に大事な人へ連絡したくなるタイプの作品です。
これから読む&観る人向けQ&A
Q. どこから読んでも大丈夫?
A. はい。1話完結の短い話が多くテンポ良し。気になるタイトルからでも読みやすい構成です。
Q. シリアスはある?
A. 基本はほっこり。けれど、人生の現実とも丁寧に向き合います。泣き笑いのバランスが上品。
Q. どんな気分の時に合う?
A. 仕事で疲れた夜・休日の昼下がり・寝る前の15分。心をあたため直す“日常の栄養剤”的な作品。
まとめ
若返っても、好きな人は同じ。
シンプルだけど、長く一緒に生きるほどに難しくも尊いこのテーマを、笑いとやさしさで包んだ稀有なラブコメが「じいさんばあさん若返る」です。
1話完結寄りの構成はスキマ時間に読みやすく、疲れた心をやさしく整えてくれる。アニメ(2024年・全11話)では、月虹による温かな色彩と生活感ある美術、三木眞一郎×能登麻美子の安心感あるお芝居、そしてコレサワのOPが作品の“年輪ラブ”を後押ししてくれます。TVアニメ「じいさんばあさん若返る」公式サイトウィキペディア
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