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基本情報
- タイトル:山と食欲と私
- 著者:信濃川日出雄
- 出版社:新潮社(BUNCH COMICS)
- ジャンル:グルメ漫画、登山漫画、日常ドラマ
- 巻数:既刊17巻(2025年9月時点、完結はしておらず連載継続中)
- 連載媒体:「くらげバンチ」
- 映像化:実写映像化済み
本作は、主人公・日々野鮎美が「単独登山」と「山ごはん」をテーマに繰り広げる物語であり、グルメ漫画と登山漫画が絶妙に融合した作品です。特に、登山初心者でも共感できるリアルな山の描写や、美味しそうな料理シーンが魅力で、多くのアウトドアファンや料理好きから支持を集めています。
あらすじ
物語の主人公は、27歳の会社員・日々野鮎美。彼女は「山ガール」や「アウトドア女子」といった派手なスタイルではなく、ひとりで淡々と山に登り、そこで自分なりに工夫した料理を作って楽しむことを趣味としています。
山に登る理由は「食べるため」。ただそれだけ。ストイックな登山家のように高みを目指すのではなく、自分に合ったペースで登り、山頂で食べるご飯を最高のご褒美とするライフスタイルを描いています。
物語は、彼女が出会う仲間たち、登山経験を通じて得られる気づき、自然の厳しさと豊かさ、そして「食べることの幸せ」をゆるやかに描き出す連作形式。ストーリーに大きな波乱は少ないですが、読むごとに「山に行ってみたい」「こんな料理を作ってみたい」という気持ちにさせられる構成です。

今から登る山は険しそう。僕なら飛んだ方が早そうだけど…
登山の魅力は1歩づつ登ることにあるよね。幸せの形は人それぞれ。
キャラクターの魅力
日々野鮎美
主人公であり、通称「山ごはん女子」。普段は普通の会社員で、特に目立つ存在ではありませんが、山に登ると活き活きとした表情を見せます。料理の工夫が得意で、コンビニ食材やスーパーで買える身近な食材をアレンジして「山ごはん」を作り出す発想力に脱帽。準備を欠かさず行ったり、アグレッシブに山に向かっていく様子は山を楽しむ人として魅力的です。
こんなに没頭できるものを一つの持ちたい。そんな気持ちにさせてくれるキャラクターです。
登山仲間たち
物語の進行とともに、鮎美は様々な人と出会います。アウトドアに詳しい男性、ファミリー登山を楽しむ人、年配の登山者など、登山を取り巻く多彩な人間模様が描かれます。彼らは鮎美にとって刺激であり、時に学びを与えてくれる存在でもあります。
山そのもの
キャラクターという枠を超え、作品のもう一人の主役は「山」です。四季折々の表情を見せる山々は、時に優しく、時に厳しく、読者に自然の偉大さを感じさせます。漫画本自体はモノクロので描かれていますが、木々や山々、星々の美しさは、主人公の言葉や表情からも読み取れます。

主人公の魅力も勿論素敵。山を登っていく途中で出会う人たちと色んな出会いがあるね。美しい緑や川のせせらぎを感じるのは、山登りの醍醐味だね。
絵柄と雰囲気
絵柄は柔らかく親しみやすいタッチ。キャラクターの表情はシンプルながら豊かで、登山中の息遣いや疲労感まで伝わってきます。特に「料理シーン」における描写は臨場感にあふれ、湯気や香りまで感じられるほど。
全体的な雰囲気は「癒し系」で、読者はページをめくるたびに自然の空気を吸い込むような感覚になります。現実的な登山知識や調理の工夫も盛り込まれているため、実用的でもあり、ただのフィクションではなく“体験記”としても楽しめる作風です。
印象に残ったシーン
- 鮎美が山頂で「カップラーメンにちょい足し」をして、普通のインスタント麺を極上のご馳走に変えるシーン。他の登山者も思わず「た、たべた~い」と口走ってしまいます。読者の多くが「今度真似してみよう」と思う瞬間です。
- 下山する時、下山したら何食べようと考えているシーン。タイトルの通り、「山と食欲と私」食欲前回のシーンです。転んで泥だらけになっても食欲がもう一度主人公を立ち上がらせる。美味しいは正義と言わんばかりに突き進んでいきます。ご褒美って大事ですよね。
皆さんのご褒美は何ですか? - 雪山で作る「ザ・力肉うどん」の回は、自然の厳しさと太陽の温かさが心に残ります。日の光を浴びながら山の中で食べるうどん。最高なんだろうな~。

山で食べる食事うますぎ~
食欲が止まらない
こんな人におすすめ
- 登山やハイキングに興味がある人
- グルメ漫画が好きで「食」の描写を楽しみたい人
- 癒し系の日常作品を探している人
- 旅や自然を題材にした物語が好きな人
- 「キャンプ飯」や「山ごはん」に関心がある人
類似作品
- 「ゆるキャン△」(あfろ)
女子高生たちがキャンプを楽しむ作品。アウトドア×グルメのテーマが共通している。 - 「孤独のグルメ」(久住昌之・谷口ジロー)
ひとりで食事を楽しむ点で通じる。 - 「山賊ダイアリー」(岡本健太郎)
自然と食をリアルに描く実録漫画。 - 「クッキングパパ」(うえやまとち)
料理を通じた人間ドラマ要素が近い。
Q&A
Q:登山経験がない人でも楽しめますか?
A:はい。専門知識がなくても、食と日常ドラマが中心なので誰でも楽しめます。
Q:実際に作れるレシピは多いですか?
A:多いです。コンビニ食材を活用するレシピもあるため、真似しやすい内容になっています。
Q:実写化されたことはありますか?
A:はい、実写映像化されています。
まとめ
「山と食欲と私」は、登山という非日常と、食事という身近な楽しみを絶妙に融合させた作品です。鮎美の等身大の姿勢は、読者に“無理をしない楽しみ方”を教えてくれます。ページをめくるたびに、自然の中で食べる料理の美味しさ、心を満たす時間の大切さを実感できる一冊です。

最高の景色や人、美味しさに出会える。そんな作品だよ。
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