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基本情報
- 作品名:異世界ちゃんこ ~横綱目前に召喚されたんだが、どうしてこうなった~
- 作者:林ふみの
- 出版社:竹書房
- 掲載誌:ストーリアダッシュ(現:竹コミ)https://takecomic.jp/
- ジャンル:異世界転生/グルメ/スポーツ(相撲)/コメディ
- 巻数:15巻完結
はじめに

異世界転生ものに“食”や“戦い”の要素は多いですが、「相撲」と「ちゃんこ」で異世界を制する主人公がいたらどうでしょう?
『異世界ちゃんこ』は、力士が異世界に召喚され、「ちゃんこ」で人と心を繋ぐ異色のグルメ×スポーツファンタジー。異世界でもちゃんこ作って、仲間と食し、相撲の心も持ってモンスターをなぎ倒していく。そんな主人公と仲間の姿に、笑いながらも、読むたびに“食と絆の大切さ”を思い出させてくれる一作となっています。
あらすじ
物語は、横綱目前に控えた力士・高良山(たからやま)が異世界に召喚されるところから始まります。彼は土俵の上で勝利を収め、まさに栄光を掴もうという瞬間に突如光に包まれ、見知らぬ世界へと飛ばされてしまうのです。
召喚したのは「人類を救う勇者」を求める異世界の人々。しかし、彼らの目の前に現れたのは筋骨隆々の力士。武器も魔法も使えず、ただの“相撲取り”。当然、最初は「ハズレを引いた」と落胆されるのですが、高良山には誰にも真似できない“力”がありました。それは「食」と「力士としての心」。
異世界で出会った人々にちゃんこ鍋を振る舞い、心を掴み、仲間を増やしていく高良山。戦闘でも相撲仕込みの怪力と技で魔物を投げ飛ばし、逆境を切り開いていきます。力士としての誇りを胸に、“ちゃんこ鍋”と共に異世界を生き抜く姿が描かれます。
キャラクターの魅力

高良山
主人公の力士。筋骨隆々の巨体で大関の高良山(28)は横綱直前という最高の舞台から異世界に飛ばされてしまうも、その精神力と底抜けの食欲で仲間を惹きつける。豪快な性格と真面目さが共存し、異世界でも「相撲道」を貫こうとする姿が魅力。異世界に飛ばされた直後も、召喚した町娘たちを助けるために相撲の技を繰り出して守ろうとする様子なども見られ優しさにあふれています。
ヒロイン(召喚した町娘たち)
ニーナ亭のエリーセ(18)
ニーナ亭のイーリス(15)
ニーナ亭のフランカ(14)
彼女達は「勇者召喚」の責任者であり、高良山を呼び出した張本人。最初は「間違えた」と嘆くが、高良山の人柄と料理に触れることで徐々に信頼を寄せていく。彼女の視点で描かれる高良山の偉大さが、読者の共感を誘います。

もう少しで横綱になれたのに、異世界に飛ばされてしまった。
ここでもちゃんこ作って強くなるぞ~~
「力士道は異世界でも通じる──食と誇りの物語」
”ちゃんこ”と聞くと、鍋を想像しがちですが、実は力士が作る手料理全般のことをちゃんこと呼びます。親方と弟子が食卓を囲み、身体を強くし、心を通わし、力士として大きく成長するための栄養となります。実際の力士はどうやら7000~8000キロカロリー毎日摂取しているようです。激しい戦いの中で消費するカロリーも凄まじいですね。一般的な成人男性は2500キロカロリー前後と言われていますので、実に3倍ほど違いがありますね。
本作品の主人公である高良山が異世界で示すのは、単なる「強さ」ではなく“力士の誇り”と“食の絆”です。
彼が作るちゃんこは、ただの料理ではなく、異世界の人々をつなぐ“心の象徴”。
相撲の「礼」や「感謝の心」、ちゃんこの「分かち合いの文化」が、異世界という舞台で再解釈されているのが本作の最大の魅力です。
つまりこの作品は、“日本文化の精神性を異世界に輸出した”とも言えるユニークな試みです。
絵柄と雰囲気、背景
林ふみの先生の画風は、迫力ある肉体表現と柔らかな食の描写が両立しています。力士の重量感や相撲技の迫力はもちろん、ちゃんこ鍋の湯気や具材の描写がリアルで食欲をそそります。
全体の雰囲気はコミカルでテンポがよく、笑いあり・熱さあり・美味しさありの三拍子揃った作品です。ページをめくるたびに「食」と「力」の熱量が伝わってきます。
作者・林ふみの氏は、もともとスポーツと日常を組み合わせた作風に定評がある漫画家です。
相撲という日本の伝統と、異世界という自由な舞台をかけ合わせたことで、“文化の輸出”ともいえる物語が誕生しました。
ちゃんこ鍋はもともと相撲部屋のチーム料理であり、仲間と支え合う象徴。
このテーマを異世界で展開したのが『異世界ちゃんこ』の新しさです。

やっぱちゃんこ鍋に限る。うましうまし。
仲間と食べるとなおうまし。
印象に残ったシーン
- 初めてのちゃんこ鍋:異世界人が初めてちゃんこを食べ、その旨さと温かさに涙する場面は象徴的。料理が人を繋ぐ瞬間を鮮やかに描いています。
- 魔物との取り組み:剣や魔法で戦う仲間をよそに、高良山は素手で怪物を投げ飛ばす。「相撲は世界最強の格闘技」というメッセージが伝わります。
- 横綱の誇り:高良山が「力士に二言はない」と異世界でも自らの道を貫くシーンは、相撲ファンなら胸が熱くなること間違いなし。
こんな人におすすめ
- 異世界転生ものが好きだが、ありきたりに飽きた人
- グルメ漫画、特に料理で人を繋ぐ物語が好きな人
- 相撲やスポーツものの熱さを異世界で味わいたい人
- コメディ×熱血の両立が好きな読者

力をつけてどんな環境でも戦えるように準備しておくのだ
相撲は、心・技・体全て揃って一人前
類似作品
- 異世界居酒屋「のぶ」:異世界×料理を描いた作品
- ダンジョン飯:ファンタジー世界での料理漫画
- バキシリーズ:肉体表現や格闘技の迫力が共通
- 火ノ丸相撲:相撲の熱さを正面から描く王道作
Q&A
Q:相撲を知らなくても楽しめる?
A:全く問題ありません。相撲のルール解説は最小限で、誰でも理解できるよう工夫されています。
Q:料理シーンは本格的?
A:はい。異世界の素材で作っていますが、ちゃんこの具材や調理法が丁寧に描かれており、実際に作りたくなるほどリアルです。
Q:バトル要素は強い?
A:相撲の技を駆使した一撃必殺のギャグ寄りの戦闘が多いですが、時には熱い真剣勝負もあります。緩急のバランスが絶妙です。
Q:料理の再現レシピはある?
A:公式では公開されていませんが、作中の具材を参考にして自作する読者も多いです。異世界の素材を現実でも揃えられるならできそうですね(笑)現実世界の素材でも代用できるので、本作を見ながら自分なりにアレンジしてみるのがいいかもしれません。
Q:バトルよりも料理中心?
A:どちらかといえば“料理と心の交流”に重点があり、戦闘もコミカルで温かい雰囲気です。
まとめ
『異世界ちゃんこ』は、「相撲」と「異世界」と「料理」を掛け合わせた唯一無二の作品です。主人公の高良山は、力士としての誇りと豪快さを武器に、料理で人々の心を掴み、相撲で魔物を投げ飛ばします。笑って熱くなって、最後は温かい気持ちになれる漫画です。力士の“心意気”と“食の力”が人をつなぐ物語。笑えて、美味しそうで、読後にじんわり温かくなる。
「勝つこと」より「分かち合うこと」に価値を見出す──そんな日本的な優しさが詰まった異世界作品です。
グルメ漫画の新境地であり、異世界転生のマンネリを打破する快作。相撲ファンも、グルメ漫画ファンも、一度は読んで損のない作品でしょう。

日本の伝統的なスポーツである相撲に異世界でちゃんこ作る物語。
凄く珍しい面白い組み合わせの話だね
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作者の他作品
名代辻そば異世界店 1 (ヒューコミックス)
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