終末のワルキューレ レビュー

アクション・バトル

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基本情報

『終末のワルキューレ』は、梅村真也(原作)・アジチカ(作画)・フクイタクミ(構成協力)によるバトル漫画です。2017年から「月刊コミックゼノン」にて連載がスタートし、神々と人類の存亡をかけた1対1のタイマンバトルを中心に描かれる圧倒的スケールの物語です。
正式タイトルは『終末のワルキューレ』ですが、通称「終ワル」としてファンから親しまれています。アニメ化も果たし、Netflixで独占配信されたことで世界的にも注目を浴びました。
終末のワルキューレⅢが2025年12月からNetflixで独占公開予定になっています。

物語の基本設定は「人類存亡をかけたラグナロク」。1000年に一度、神々が「人類を存続させるか否か」を審議する会議を行い、ついに人類廃絶が決議されてしまいます。しかし、半神であるワルキューレのブリュンヒルデが異議を唱え、人類に最後のチャンスとして「神VS人類の最終決戦=ラグナロク」を提案。ここから13戦の激闘が幕を開けます。

⇓本作より引用。キャラクターの一言
「ラグナロク。神と人類との1対1(タイマン)にございます。」
「ビビってるんですか?」
ブリュンヒルデが神たちに言い放った始まりの言葉です。
この記事をビビらず見てほしい。神と人類の戦いの面白さの魅力を伝えていきます。


あらすじ

神々の評議会で「人類はもう不要」と決定が下された瞬間、物語は大きく動き出します。ブリュンヒルデの提案によって始まったラグナロクは、神々と人類の代表がそれぞれ13名ずつ選出され、1対1の決闘を行い、先に7勝した側が勝利するというシンプルながら壮絶なルールです。

神側はゼウス、トール、ポセイドン、シヴァといった世界中の神話に登場する最強の存在たち。対する人類側は呂布奉先、佐々木小次郎、アダム、ジャック・ザ・リッパー、雷電為右衛門といった歴史上の人物が召喚され、神々に挑みます。

ワルキューレたちは「神器錬成(ヴェルンド)」という能力で人類の戦士と一体化し、神々に立ち向かうための武器を与えます。戦いを通じて、人類がいかにして神に食らいついていくか、その魂の輝きが大きな見どころです。


キャラクターの魅力

本作最大の魅力は、圧倒的に個性の強いキャラクターたちです。

  • ブリュンヒルデ
    物語の中心人物であり、ワルキューレ13姉妹の長女。冷徹でありながら妹たちや人類への強い愛情を秘め、果敢に神々へ挑む姿が印象的です。
  • 呂布奉先
    人類最強の武人として1回戦に登場。圧倒的な武の気配と豪快な生き様で、神トールとの壮絶な死闘を繰り広げました。
  • 佐々木小次郎
    歴史的には敗者として名高い剣豪ですが、本作では「敗北から学び続けた最強の剣士」として描かれ、ポセイドンとの戦いで大きな感動を呼びます。
  • アダム
    「最初の人間」であり、人類全ての父。無限模倣(リミテーション)という神技を駆使してゼウスに挑む姿は、人類の象徴として圧倒的な存在感を放ちます。
  • ジャック・ザ・リッパー
    歴史上の殺人鬼が人類代表に選ばれるという意外性。神への不信と人間らしい狡猾さを武器に戦う姿は、読者に強烈な印象を残しました。

絵柄と雰囲気

作画担当のアジチカによる迫力ある描写は、まさに「神VS人類」というテーマにふさわしい壮大さを持っています。キャラクターの筋肉や表情の細やかな描写、必殺技が炸裂する瞬間の演出など、バトル漫画として最高峰の迫力を誇ります。

戦闘シーンは濃密でスピード感があり、読者を一気に引き込む力があります。また、神話的な荘厳さと人間らしい泥臭さが同居しており、緊張感と感動を同時に味わえるのも特徴です。


印象に残ったシーン

  • トールVS呂布奉先(第1回戦)
    開幕から両者一歩も引かない戦い。まさに「武の化身」同士の激突で、拳と斧がぶつかり合う迫力が圧巻でした。
    ちなみに1巻ではトールVS呂布奉先の戦いの途中で話は終わります。
    真の力を発揮したトールは呂布奉先とどう戦うのか、気になる人は多いでしょう。
    迫力あるバトルシーンの後に次を読ませたくなる展開は流石です。
  • 佐々木小次郎VSポセイドン(第3回戦)
    敗北の歴史を背負いながら、学び続けた小次郎が神を斬り伏せる瞬間は、人類の可能性を象徴する名シーン。
    佐々木小次郎は研鑽の人と言っても過言ではない。剣士の生きざまを見届けましょう。
  • アダムVSゼウス(第2回戦)
    アダムがゼウスの技を模倣し続け、最後は血を流しながらも戦い抜く姿は、読者の胸を熱くさせる屈指の名勝負です。
    拳と拳の殴り合い。全力の2人を止めれる者は誰もいません。心配になるぐらい激しい戦いです。

こんな人におすすめ

  • 歴史や神話が好きで「もしこの人物と神が戦ったら?」という妄想を楽しみたい人。
  • 王道バトル漫画の熱さとダークな雰囲気を両立した作品を求めている人。
  • キャラクターの生き様や哲学を重視する読者。

類似作品

  • 『Fate/stay night』シリーズ:歴史上や神話上の人物を現代に召喚し戦わせる点が共通。
  • 『刃牙』シリーズ:人間の肉体と精神の限界を描くバトル漫画。
  • 『キングダム』:歴史的背景とキャラクターの生き様を重視する点で通じる。

Q&A

Q:終末のワルキューレはどんな漫画?
A:神々と人類が1対1の決闘を行い、人類存続をかけて戦う壮大なバトル漫画です。

Q:バトル以外の見どころは?
A:各戦士の背景エピソードや哲学が深く掘り下げられており、「人間とは何か」を問いかける内容も魅力です。

Q:初心者でも楽しめる?
A:はい。神話や歴史の知識がなくてもキャラクター性とバトルの迫力で十分楽しめます。


まとめ

『終末のワルキューレ』は、「人類VS神」という究極のテーマを圧倒的な迫力で描き出したバトル漫画の金字塔です。戦いの勝敗だけでなく、そこに込められたキャラクターたちの生き様や信念が読者の心を揺さぶります。

「人類は弱い。しかし、その弱さを補う知恵と情熱こそが強さになる」というメッセージが物語全体を貫いており、読むたびに勇気と感動を与えてくれる作品です。
仮に、あなたが人類最強をこの世に呼び戻すならどうするかなど考えても面白いかもしれませんね。また、あなたが戦うならどういった戦い方をするか、もし戦うならどの神と戦いたいかイメージを膨らませながら読み進めていくとよりこの作品を楽しめますね。


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作者の他作品

  • 梅村真也:『ジャイアントキリング』の原作構成などに関与。
  • フクイタクミ:『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛翔伝』などスピンオフ作品も担当。
  • アジチカ:本作で一躍有名になり、作画力が高く評価されています。

関連記事

本作品以外でも呂布奉先のスピンオフ作品が出ています。
『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛翔伝』こちらに記事をまとめていますので下記から読んでみてください。

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