【感想・レビュー】『日本三国』令和末期を描いた新たな戦国ストーリーの魅力とは?

アクション・バトル

基本情報

  • タイトル:日本三國
  • 作者:松木いっか
  • 出版社:小学館
  • 発売日:2022/3/15

あらすじ

漫画『日本三國』(松木いっか/小学館)は、令和末期の日本を舞台にした壮大な物語です。
世界情勢の不安定さや政治の腐敗により、日本はついに崩壊。国は三つに分かれ、それぞれが覇権を争う乱世の時代となります。

主人公・三角青輝(みすみあおてる)は、聡明で優しい性格を持ちながらも、時代の荒波に翻弄され、やがて「大義」を掲げて行動していく人物です。彼の選択は冷酷に映ることもありますが、その背景には人間らしい苦悩と信念があり、読者の心を強く揺さぶります。

キャラクターの魅力

  三角青輝(主人公)

  • 聡明さと優しさを兼ね備えた青年。
  • 世の中の残酷さに直面しながら、自分の掲げる大義に従って進んでいく姿はとても人間的。
  • 感情を抑えて冷静に行動する場面と、爆発的に怒りを表す場面のギャップが印象的。

    平殿器(ラスボス的存在)
  • 高い地位と圧倒的な権力を持ち、人を簡単に処刑する恐怖の存在。
  • わがままな暴君かと思いきや、頭の切れる知略家でもある。
  • 登場するだけで場の緊張感が一気に高まるキャラクター。
  • この二人の対立構造が物語の軸になっており、群像劇的な面白さもありつつ、最終的には青輝と殿器の戦いが大きな見どころとなっています。

ストーリー展開のテンポ

  • 『日本三国』は、戦乱を描きながらもテンポ良く話が進むのが特徴。
  • 背景説明や政治的な駆け引きもありますが、難しくなりすぎず読みやすい構成です。今後ストーリーが広がり、国同士の駆け引きが複雑になったときに、どのような展開を見せてくれるのか楽しみです。

絵柄と雰囲気

  • すっきりとした絵柄で、キャラクターの表情がしっかり伝わる。
  • 背景は必要以上にごちゃごちゃせず、人物の心理描写に集中できる。
  • 感情の揺れを顔の表情で表すのがとても上手く、キャラの人間味が強調されている。

印象に残ったシーン

青輝が敵を前に感情を抑え込み、冷静に未来を見据えて語るシーン。その後に抑えていた感情を爆発させる場面は、彼がただの理想家ではなく、一人の人間として生きていることを強く感じさせる印象的なシーンでした。

『日本三国』はこんな人におすすめ!

  • 戦国ものや三国志が好きな人
  • 『キングダム』や『ゴールデンカムイ』『逃げ上手の若君』が好きな人
  • 荒れた時代を舞台にした群像劇や戦記ものに惹かれる人
  • 今の世の中にちょっと鬱憤がある人(笑)

類似作品との比較

『キングダム』のようなスケール感や、『ゴールデンカムイ』のような命を賭けた駆け引き、『逃げ上手の若君』の知略戦。本作はこれらの作品を思わせつつ、現代日本をベースにしている独自性が際立っています。

まとめ

『日本三国』は、現代日本を舞台にしながらも戦国や三国志のダイナミズムを感じさせる、新感覚の歴史戦記漫画です。
主人公・三角青輝がどのように乱世を生き抜き、何を掴み取るのか。冷酷さと優しさの間で揺れ動く人間ドラマに、読者はきっと引き込まれるでしょう。

これから物語がどこまで広がるのか、続刊が楽しみで仕方ありません。

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