基本情報
- タイトル:タコピーの原罪(Takopi’s Original Sin)
- 作者:タイザン5(Taizan 5)
- 媒体:少年ジャンプ+(連載:2021年12月〜2022年3月、全2巻・全16話)
- ジャンル:SF・ディストピア・ダークドラマ・いじめ・家庭崩壊
あらすじ
ある日、ハッピーを広める使命を帯びハッピー星からやってきたタコピー。外見はピンク色のタコのようで、人間世界の常識を知らない“異星人”。その純粋さゆえ、久世しずかという小学生と出会い、彼女の置かれた壮絶な現実を知ることに。しずかはクラスメイト・雲母坂まりなによる壮絶ないじめ、家庭の問題、心の孤独を抱えていた。彼女の心を守るため、タコピーはハッピー道具を使って時間を巻き戻し、未来を何度も変えようと試みるが、成功どころか状況はどんどん悪化していく…。果たして、タコピーとしずか、まりなはどんな運命をたどるのか――。
キャラクターの魅力
タコピー
- 言葉の最後に「ッピ」をつける不思議な存在。
- 初対面のしずかに情にほだされる純粋さを持つ一方、その“ハッピー道具”を安易に使ってしまう思慮の浅さが裏目に出る悲劇も描かれる。
- 本名「んうえいぬkf」は地球人に発音不可能で、「タコピー」と命名されるのも愛嬌。
久世しずか
- 小学生の少女。家庭は母親が夜の仕事をしており、しずかを守る存在は愛犬チャッピーだけ。
- いじめに耐え、タコピーとの交流で心に変化が生まれるが、それがさらなる悲劇へと繋がる。彼女の表情の揺れが胸に刺さるキャラクター。
雲母坂まりな
- しずかへのいじめの主導者。家庭背景に複雑な事情(家庭崩壊等)が暗に描かれており、彼女を単なる“悪役”にしない深みがある。
絵柄と雰囲気:ポップ × 地獄のギャップ
ポップでかわいらしい絵柄とは裏腹に、描かれるのはいじめ、死、自殺、時間のループ、絶望。ギャップこそが作品の最大のパンチポイントで、見た目のかわいさが“毒”的効力を放ち、心をえぐられます。
印象的なシーンと名言
- 「仲直りの秘訣はちゃんとお話しすることだッピよ」:タコピーの無邪気な言葉に、彼なりの「救おうとする気持ち」が込められていて痛いほど刺さる。
- タコピーが時間を巻き戻し続ける回数や過程それ自体が、”善意とは何か”を考えさせる構造になっています。
メディア情報(アニメ含む展開)
アニメ化詳細
- アニメは2025年6月28日〜8月2日に全6話で配信されたONA形式。
- 監督・シリーズ構成:飯野慎也(『Dr. STONE』)/キャラクターデザイン:長原圭太/音楽:藤澤慶昌/制作:ENISHIYA(初元請け作品)
- 配信プラットフォーム:Netflix、ABEMA、Amazon Prime Video、U-NEXTなど多数。ABEMAは最新話を無料配信。
- 2025年8月にABEMAにて全話無料一挙放送(8月20〜25日)も実施。
特別イベント
- 先行上映会&声優トークショー(上田麗奈、小原好美、永瀬アンナ出演)を5月20日に池袋グランドシネマサンシャインで開催。アニメハック+2アニきゅん+2
- アニメ終盤には原作よりもさらに深い絶望を描いたアニオリ展開が注目され話題に。Real Sound|リアルサウンド
評価・受賞歴・反響
- 少年ジャンプ+掲載時に1日閲覧数が200万を超え、SNSでも話題に。
- 「このマンガがすごい!2023」男編3位/マンガ大賞ノミネート/手塚文化賞など複数のアワードに選出。
- 発行部数は120万部超(紙+デジタル含む)。
類似作品との比較
- おやすみプンプン:かわいい絵柄と残酷な心象描写のギャップ、幼い存在が暴走する構造の観点から共鳴。
- Re:ゼロのようなループでのリベンジ・心理的追い詰めなどにも通じる構成。
こんな人におすすめ(要注意)
- 現代社会の“綻び”に敏感な方
- 心に深く刺さる漫画を読んで考えたい方
- 見た目と中身のギャップを楽しみたい方
- ただし、精神的に辛い描写も多くあるため、読むタイミングや心の準備が必要
まとめ
『タコピーの原罪』は、見た目のかわいさと裏腹の深すぎるテーマで、読む人の感情を揺さぶる珠玉の短編漫画です。アニメ化によってさらに注目を集め、メディア展開も豊富。善意と暴走、希望と絶望の狭間を描いたその世界は、読み終えた後も長く心に残ります。
ぜひ、タコピーが“ハッピー”を振りまこうとするその裏側にある暗部へも向き合いながら、原作・アニメともに味わってみてください。
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