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basic information
- タイトル:日本三國
- 作者:松木いっか
- Publisher: Shogakukan
- 発売日:2022/3/15
- 連載情報:現在マンガワンにて連載中。(2025/9/11現在)
- メディア展開:舞台化決定。令和を代表する社会派戦記作品。
Synopsis

漫画『日本三國』(松木いっか/小学館)は、令和末期の日本を舞台にした壮大な物語です。
世界情勢の不安定さや政治の腐敗により、日本はついに崩壊。国は三つに分かれ、それぞれが覇権を争う乱世の時代となります。
主人公・三角青輝(みすみあおてる)は、聡明で優しい性格を持ちながらも、時代の荒波に翻弄され、やがて「大義」を掲げて行動していく人物です。彼の選択は冷酷に映ることもありますが、その背景には人間らしい苦悩と信念があり、読者の心を強く揺さぶります。
The charm of the characters
三角青輝(主人公)
- 聡明さと優しさを兼ね備えた青年。
- 世の中の残酷さに直面しながら、自分の掲げる大義に従って進んでいく姿はとても人間的。
- 感情を抑えて冷静に行動する場面と、爆発的に怒りを表す場面のギャップが印象的。
平殿器(ラスボス的存在) - 高い地位と圧倒的な権力を持ち、人を簡単に処刑する恐怖の存在。
- わがままな暴君かと思いきや、頭の切れる知略家でもある。
- 登場するだけで場の緊張感が一気に高まるキャラクター。
- この二人の対立構造が物語の軸になっており、群像劇的な面白さもありつつ、最終的には青輝と殿器の戦いが大きな見どころとなっています。

世界を変える本人の才能ってのは誰かの影響を受けてるんだね
大事な人がいて、憎い相手がいて、自分の役割を理解する主人公凄いよ
現代の「乱世」を生きるということ
① 令和版・戦国のメタファー
『日本三國』の舞台は未来ですが、描かれているのは「今の日本」そのもの。
格差、政治不信、情報操作、倫理の崩壊。
それらはSNS時代の“言葉の戦国”にも通じています。
つまり本作は、「戦」ではなく「思想」の時代を生きる私たちへの寓話です。
② 信念とは何か:正義と結果の矛盾
青輝も殿器も、自分なりの“正義”を持っている。
しかし物語が進むほど、「正義」と「結果」の不一致が際立ちます。
本作は「どちらが正しいか」ではなく、
“正義とは何かを問い続ける”構造になっており、倫理的な深さを持っています。
③ 現代社会への問いかけ
国の崩壊や言論統制、情報戦の描写は、現代日本の延長線上にある。
「政治への諦念」や「個の無力感」に切り込む姿勢は、
社会派エンタメとしても高い完成度を誇ります。
つまり本作は、“戦う哲学書”です。
④ 泰平への道=理想と犠牲の方程式
『日本三國』の根底にあるのは、泰平(たいへい)=犠牲の上に成り立つ理想という構造。
誰かの幸せの裏で、誰かが犠牲になる。
その不条理を受け入れながらも、人は希望を持ち続ける。
その精神的構造こそ、“令和の戦国譚”が現代に響く理由です。
ストーリー展開のテンポ

- 『日本三国』は、戦乱を描きながらもテンポ良く話が進むのが特徴。
- 背景説明や政治的な駆け引きもありますが、難しくなりすぎず読みやすい構成です。今後ストーリーが広がり、国同士の駆け引きが複雑になったときに、どのような展開を見せてくれるのか楽しみです。
Imagery and atmosphere
- すっきりとした絵柄で、キャラクターの表情がしっかり伝わる。
- 背景は必要以上にごちゃごちゃせず、人物の心理描写に集中できる。
- 感情の揺れを顔の表情で表すのがとても上手く、キャラの人間味が強調されている。

乱世、乱世。この世は乱世。
泰平の世にすべく人は信念と共に動く。
Memorable scenes
青輝が敵である平殿器を前に妻を殺されるも、感情を抑え込み、冷静に未来を見据えて語るシーン。彼の心の強さに正直狂気さえ覚えます。なんでこんなに冷静にいれるのだろうと思うほどに。彼には信念と執念がありますね。心の胆力が半端じゃない。恐ろしい主人公としての印象を植え付けられます。こんな、恐ろしく冷静な主人公がその後に抑えていた感情を爆発させる場面は、彼がただの理想家ではなく、一人の人間として生きていることを強く感じさせる印象的なシーンでした。このブログの文章では絶対に伝わらないですが、漫画を見たらどんな感情で敵と相対しているか緊張感や信念、狂気、愛が伝わってくると思います。
『日本三国』はこんな人におすすめ!
- 戦国ものや三国志が好きな人
- 『キングダム』や『ゴールデンカムイ』『逃げ上手の若君』が好きな人
- 荒れた時代を舞台にした群像劇や戦記ものに惹かれる人
- 今の世の中にちょっと鬱憤がある人(笑)

言論で世を変えることは相当難しい
勝てば官軍負ければ賊軍、だけど大事なのはなぜ”戦った”のか
類似作品との比較
『キングダム』のようなスケール感や、『ゴールデンカムイ』のような命を賭けた駆け引き、『逃げ上手の若君』の知略戦。本作はこれらの作品を思わせつつ、現代日本をベースにしている独自性が際立っています。
summary
『日本三国』は、現代日本を舞台にしながらも戦国や三国志のダイナミズムを感じさせる、新感覚の歴史戦記漫画です。
主人公・三角青輝がどのように乱世を生き抜き、何を掴み取るのか。冷酷さと優しさの間で揺れ動く人間ドラマに、読者はきっと引き込まれるでしょう。
これから物語がどこまで広がるのか、続刊が楽しみで仕方ありません。
これだけの作品を作れる作者さんですから無理せず長い目で見て応援していきたいですね。
陰ながら応援しています。

とってもいい作品。キャラクターの思考、行動、信念、執念、思惑、愛全部丸ごと世の不条理に抗う姿、人の強くしなやかな美しさに心惹かれます。
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